電気自動車の充電設備の設置!掛かる費用は?
電気自動車(EV)の充電代は月にどのくらい?
電気自動車は電気代が高いイメージがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、実はそんな事はありません。
電気自動車の充電方法には、自宅での充電とディーラーや商業施設・ガソリンスタンドなどで行う外での充電があります。もし、ご自宅に充電コンセントを設置しない・していない場合は、外での充電費用のみとなります。
自宅で充電する場合
日産自動車のサイト では、以下のように月の電気代を試算しています。
電気1kWhの単価:20円/kWhの場合
20円×30kWh×4回=2,400円
電気1kWhの単価:30円/kWhの場合
30円×30kWh×4回=3,600円
※週に1回30kWhの充電を月に4回する場合(月合計120kWh=約720㎞走行可能な電力量を充電)
月々のガソリン代と比べるといかがでしょうか?
想像よりもとコスパがいいと感じられる方も多いのではないでしょうか。
外で充電する場合
外で充電を行う場合は、ディーラーや商業施設に設置されている充電スタンドで充電が可能です。
- 普通充電器の月額費用:約500円〜2,500円
- 急速充電器の月額費用:約1,500円〜5,000円
充電スタンドで充電を行う場合は基本的に「充電認証カード」が必要です。充電認証カードとは、各自動車メーカーや複数企業の提携のもと発行されている、充電時に利用する月額制の会員カードです。
発行費用や月額料金などは各カード・プランにより異なります。
別途入会金・登録料が約1,500円程度発生することも覚えておくと良いでしょう。
充電代はガソリン代より安くなる?
電気料金はガソリンや軽油に比べると、価格変動が少ないうえに安いためランニングコストを抑える事ができます。
日産自動車のサイト では、月間走行距離800㎞の場合の自宅充電のみを行った電気代とガソリン自動車のガソリン代のランニングコスト例を以下のように紹介しています。
電気自動車(自宅充電のみ) | ガソリン自動車 |
---|---|
3,063円/月 | 5,760円/月 |
外のみで充電を行う場合は加入する充電認証カードのプランよっては場合により割高になってしまう可能性がありますが、自宅充電が可能な場合はランニングコストをガソリン代よりも抑えられる場合が多いです。
充電代を節約するには?
電気自動車の充電代を節約する方法として、自宅で充電を行う場合は、電力会社の契約プランを深夜料金が割安になっているものに変更し、夜のみ充電を行うことで充電代を抑えることが可能です。
その場合は日中の電気代が割高になる場合がありますので、ご家庭の生活スタイルに合わせてご検討ください。
また、商業施設やコインパーキングにある無料の充電スタンドを有効活用するのも一つの手です。買い物など目的を済ませている間に、無料で充電ができるのは魅力的ですよね。
ただ、普通充電の場合はフル充電に約8時間ほど掛かりますし、他の利用者の方もいます。こちらはあくまでも補助的なものと考えておいた方が良いでしょう。
自宅で充電する場合のメリット・デメリット
電気自動車の充電の費用感が分かったところで、自宅充電を行う場合に考えられるメリット・デメリットをご紹介します。
自宅充電のメリット
まずはメリットからご紹介いたします。
コスパがいい
上記でご説明した通り、自宅充電のメリットはなんといってもガソリン代よりもお得な事です。外の充電スタンドで充電を行わない場合は、充電認証カードのに加入する必要もありませんので、家計の節約にもつながります。
こまめに・寝ている間に充電できる
自宅で充電ができる場合、こまめに充電ができることもメリットの一つです。
わざわざ充電スポットに行かなくても家で充電ができるのはとても便利ですよね。また、夜寝ている間に充電を行う事ができることも魅力です。
自宅充電のデメリット
メリットを理解したうえで、デメリットも確認しましょう。
初期費用がかかる
自宅に充電コンセントを設置するために、初期費用が発生します。
- 壁掛けタイプ:約5万円〜50万円
- スタンドタイプ:約50万円〜100万円
※いずれも本体・工事費込み
電気自動車の販売会社が充電コンセントの設置費用を一部負担してくれる場合や、国や自治体から補助金が出る場合もあります。
一般社団法人 次世代自動車振興センターのサイト では国と自治体の補助金について確認ができるので、購入を検討する際はぜひ参考にしてみてください。
また、電気自動車を充電する際は基本的に200Vの使用が推奨されています。
最近建てた家なら多くの場合、200Vを使用できる状態になっていることが多いですが、昭和の頃に建てられた家や地域などによっては、100Vのみの引き込みになっている家も多くあります。
万が一ご自宅が100Vのみしか使用できない場合、別途電気を引くために必要な工事費用が約10万円〜20万円発生する可能性がありますのでご注意ください。
充電に時間がかかる
電気自動車は充電に時間がかかるのもデメリットの一つです。外の急速充電スポットなら30分で80%ほど充電可能ですが、自宅でフル充電する場合は約8時間は掛かります。
アパート・マンションは設置不可の場合も
アパートやマンションに住む場合はオーナー・区分所有者・管理会社に同意を得ない限り、充電施設を設置する事ができません。
電気自動車の購入前に充電設備が設置可能かを確認しておき、設置不可の場合は近くの充電スポットを確認しておきましょう。
自宅でのコンセントの設置方法・費用について
自宅に充電コンセントを設置する場合の、設置方法と費用についてご紹介します。
3-1)充電コンセントの設置方法について
自宅充電の際は、基本的に普通充電器を設置します。
設置方法には、「壁掛けタイプ」と「スタンドタイプ」の2種類があります。
壁掛けタイプ
充電スペースを確保しづらい場合におすすめです。充電ケーブルを収納できるものやフックに掛けておけるもの、いたずら防止の鍵付きカバー、ケーブルフック、手元表示灯LEDなどの機能が付いた種類があります。
スタンドタイプ
充電位置と建物が離れている場合におすすめです。外観にも馴染むおしゃれなデザインです。ケーブル付きのものと、そうでないものがあります。ケーブル付き充電器は、ケーブルを車に挿すだけで充電が可能です。
3-2)充電コンセントの設置費用は?
壁掛けタイプとスタンドタイプの設置費用についてご紹介します。
壁掛けタイプ
約5万円〜50万円
スタンドタイプ
約50万円〜100万円
※いずれも本体・工事費込み
下記のPanasonicのサイトで充電施設や充電ケーブルの接続イメージの紹介があるので、ご参考にしてみてください。
Panasonic 電気自動車の充電について学ぶ